http://www.zenkyo.biz/news/121019.html
【会議】2012/10/19
◆全教第45回中央委員会を開催
全教は10月18日、19日の2日間、第45回中央委員会を開催しました。当面の闘争推進に関する件等が決定され、緊急特別アピール「沖縄の米兵による 女性暴行事件について、日米両政府に強く抗議し、基地犯罪根絶のためにも日米安保条約の廃棄を求めます」と、中央委員会アピール「くらしと教育の要求実現 をめざす職場活動の活性化とむすんで、『秋の職場活動強化、組織拡大・強化月間』で組織拡大の飛躍をかちとろう」を採択しました。
中央委員会の2日間にわたる討論では、子どもと教育にかかわる方針として「すべての学校、地域で子どもと学校、教育の今を語りあう活動」が提起され、競 争教育への厳しい批判や教育を国民の手に取り戻す運動の提起等、教育の営みの根本を問い直す角度からの発言が行われました。また、長時間・過密労働の解 消、教職員のいのちや健康を守るとりくみが、それぞれの地域のねばり強いとりくみとともに、豊かに交流されました。東日本大震災への救援、復旧・復興支援 と原発ゼロのとりくみ、組織の強化・拡大のとりくみ、総選挙闘争方針などについても豊かな議論が行われました。
【第45回中央委員会・緊急特別決議】沖縄での米兵による女性 暴行事件に強く抗議します
【全教第45回中央委員会・緊急特別決議】
沖縄での米兵による女性暴行事件について、日米両政府に強く抗議し、基地犯罪根絶のためにも日米安保条約の廃棄を求めます
基地あるが故の苦しみを、いつまで沖縄におしつけようというのでしょうか。
沖縄県警は10月16日、沖縄で、米海軍兵の男2人を「集団性的暴行・致傷」容疑で緊急逮捕しました。沖縄県警によれば、容疑者の米兵2人は、16日の午前3時から4時過ぎにかけて、県中部の屋外で帰宅中の面識のない女性を襲い、性的暴行を加え、首に傷を負わせたとしています。
私たちは、人間としての尊厳を踏みにじる今回の事件について、満身の怒りをこめて、日米両政府に対して強く抗議し、謝罪を求めます。あわせて、こうした犯罪を根絶するために、日米安保条約とそれにもとづく日米地位協定の廃棄を求めます。
沖縄では、本土復帰以降も米兵による性的暴行事件が、127件も繰り返し起こされてきました。事件の性質から、被害者が「被害届を出さない」ことが多いことを考えれば、これらの事件は氷山の一角と言えます。今年8月にも、那覇市で海兵隊員による強制わいせつ致傷事件があったばかりです。
こうした卑劣な事件が起きるたびに、沖縄県民は強く抗議し、事件の根絶を求めてきました。1995年9月に米海兵隊員3人が小学生の少女を暴行した事件では、8万5000人が県民総決起大会に集まり、怒りを爆発させました。日米地位協定見直しを求める沖縄県民に対して、日米両政府は「綱紀粛正をはかる」と述べてきましたが、その言葉に実効性はなく、事件は繰り返されてきました。米軍基地が日本に居座り続ける限り、また、治外法権的な特権を許している日米地位協定がある限り、米兵による犯罪がなくなることはありません。その根源にある日米安保条約がある限り、基地犯罪を根絶することはできません。
日米両政府は、島ぐるみの「配備反対」の声を押し切って、普天間基地に構造的欠陥機オスプレイを強行配備しました。日本の航空法を守らず、日米合意すら守らず、連日、オスプレイの危険な飛行訓練が行われているもとで、今回の性的暴行致傷事件が発生しました。これほどまでに沖縄県民の人権を踏みにじることを、私たちは断じて許すことはできません。いま、沖縄県民の怒りは頂点に達し、基地撤去を求める声が高まっています。そして、その声は全国に広がりつつあります。
私たちは、教職員組合として、子どもたちのいのち・くらし・人権を守る運動に全力をつくしています。私たちは、重ねて、人間としての尊厳を踏みにじる、米兵による女性暴行事件に強く抗議し、女性・子ども・国民のいのちと人権を脅かす全ての米軍基地の閉鎖・撤去、オスプレイ配備撤回、日米安保条約とそれにもとづく日米地位協定の廃棄を強く求めるものです。
2012年10月19日
全日本教職員組合第45回中央委員会
PR
- 2012/10/25(木) 06:17:25|
- 未選択|
-
トラックバック(-) |
-
コメント(-)